おばあちゃんという存在


おばあちゃんという存在

おばあちゃんという存在

私は生まれた時からずっとおばあちゃん子です。

母方のおばあちゃんは私の母が20歳の時にいなくなってしまったので、私は父方のおばあちゃんにかわいがられて育って来ました。

父は長男でおばあちゃんに「世界一大切な人」と言われながら育って来ました。

私はその父の初めての子供だった為産まれたばかりの頃はほとんど地べたに置かれる時間が無いくらい誰かに抱っこされていたそうです。

みんなにとてもかわいがられて育って来ました。

幼い頃の私は周りにかわいがれれて育った為か「親戚づきあい」とか「嫁姑問題」など

世の中にそんなことがあるなんてことは梅雨知らず、みんなが集まって美味しいものを食べる時間が大好きでした。

親戚が集まると私は3歳から7歳の頃まで「松田聖子ちゃん」の歌を歌ってはみんなを喜ばせていました。

私は車に乗ると3時間でも4時間でもしゃべりっぱなしです。

親戚のおじさんは「小さいのにほんとによくしゃべるな~」と舌を巻いていたそうです。

そんな感じでのんきにのほほんと育った私はずっとおばあちゃんに助けられて生きて来ました。

小さい時両親が外泊する時はいつもおばあちゃんが家に泊まりに来てくれていました。

私には妹がいます。私達姉妹は「私達は二人で大丈夫だよ」と両親に言うのですが

両親は外泊するときある程度のまとまったお金と食料品を置いておばあちゃんを呼び出すのでした。

おばあちゃんはいつもスイーツのお土産を買って来てくれました。

おばあちゃんはほとんど怒らない性格で「夜更かししてもいいし自由にしなさい」と言ってくれていました。

妹はピザが大好きだったのでおばあちゃんにねだってはピザを注文していました。

そんなこんなで父と母が用意した食料品は手つかずの事が多く結局父と母が帰って来た後に

母がその材料を使って料理する事が多かったと思います。

寝るときは私と妹とおばあちゃんで川の字で横になりおばあちゃんの昔話を聞きながら寝るのがいつものパターンでした。

「舌きりすずめ」私の大好きなお話です。

私が高校生だった時私はどうしても高校を辞めたい時がありました。

おばあちゃんは私の家に駆けつけ「今回はわたしに免じて辞めさせてあげて欲しい」と言いました。

しかし父と母は絶対首を立てには振りませんでした。

結局付属から大学まで進学した私は今ではあの時高校を辞めなくて本当に良かったと思っています。

でもあの時おばあちゃんが私のためにそう言ってくれたことは一生忘れないと思います。

父・母・妹とはまたちょっと違う存在の“おばあちゃん”。

私が今日色んな逆境にもめげず立ち向かえるのは他でもない“おばあちゃん”のおかげです。

おばあちゃんは今年で77歳。

私はおばあちゃんに1日でも長く長生きして欲しいと毎日心からそう願っています。

秘密の高級ばらちらし

もともと寿司が大好きだ。

回るのはちょっと苦手だが、というより回るのに3回行くぐらいならカウンター席のちゃんとした寿司屋に1度行きたいというクチである。

とはいえやっぱり寿司は高い。

まさか母ひとりで寿司屋に行くわけにもいかず、家族で行くわけだからどうしたってお金がかかる。

そんなわけで、私としては昼ご飯にデパ地下で有名寿司店のちらしを購入するのがささやかな楽しみなんである。

今はチェーン系の安い店もあるし、スーパーには激安の寿司パックも売られている。

でもそうじゃないんだなー。

私の思う寿司は、やっぱり「ハレ」の寿司だから、ちゃんとしっかりと米粒がたったシャリにそこいらのスーパーの安売りでは口に入らぬ鮮度のよい寿司ネタがなくてはいかん。

そこでお財布と希望を照らしあわせていくと、結局、デパート系に入っている寿司屋のランチ弁当が一番お買い得な印象があるのだ。

特に私が好きで買うのは「ばらちらし」。

あれ、うまいなー。トロっとした赤身、イカのねっとりした歯ごたえ、おいしいふわふわの卵焼き、ふっくら焼き上がった穴子……それが渾然一体となってなんともいえないうまさがある。

それにも増して、一面にちりばめられたイクラ。

イクラのぷちんと口中ではねて、ドロッとねばりついてくるうまさといったら!

普段、さほどイクラに執着してるにあらず。

家で作るちらし寿司は椎茸など煮た具に、錦糸卵にさやいんげんの彩りでイクラをちらしはしますがそれが主役というわけではない。北海道物産展なんかでよく見かける「イクラ丼」もさほど食指はうごかない。

でもばらちらしに限っては、イクラぬきには考えられない。

他のお刺身のきれはし? とあわさって、イクラのよさが倍増しているような気がするんだな。

ばらちらしを買って、家に帰る。

テレビをつけてお茶をいれる。そろそろと蓋をあける。高級寿司店のちらし弁当はちゃんとした木の香りがする箱なんかに詰められていることが多い。

これをゆっくりといただく。なんせ子どもがいたら、やれこぼしたやれお手拭きだとせわしない。第一、うるさい。

いっときだって静かにできない兄弟なのである。

ふたりが幼稚園にはけた昼間。

月に1度、給料日あとの私のささやかな幸せである。